お家のカビ対策

梅雨は湿度が高く、1年の中で最もカビ発生のリスクが高まります。
今回は大切なおうちを守るためのカビ対策方法を解説いたします。
◎なぜ梅雨の時期にカビが発生しやすいのか?
梅雨のカビは湿度が70%以上、気温が20℃~30℃の条件で活発に繁殖します。梅雨はこれらの条件を満たしやすいためカビの発生率が高いのです。また湿気がこもることで換気が不十分になり、カビがさらに増殖する原因となります。
◎カビの種類
・黒カビ…湿気の多い場所に発生しやすく黒い斑点をつくります。カビ毒をだすこともあり、健康被害が大きいです。
・青カビ…食品や木材に発生しやすく青緑色の斑点を形成します。目立つ見た目をしていますが、黒カビと比べると比較的健康への被害は少なめです。
・赤カビ…湿気と水けを好み、浴室の壁やシャンプーボトルの底などに赤いぬるぬるとした状態で現れます。
◎お家の中でカビが発生しやすく対策が必須な場所
・壁や窓
壁や断熱性の低い窓は、部屋の中と外の温度差で結露がおこりやすく湿気やすい状態です。
また日が当たりにくい北側の部屋なども湿気がこもりやすいのでカビが発生しやすいです。
・浴室、洗面台、キッチンなどの水回り
家の中の水回りには食べ物のカス、皮脂汚れや石鹸カスなどカビにとって栄養になる汚れが沢山あります。
そして常に湿気があるのでカビにとっては絶好の繁殖しやすい場所です。
・押し入れ、靴箱、クローゼット
風通しの悪い収納内は湿気がこもりやすくカビが発生しやすいです。
さらに靴箱などはホコリもたまりやすく、こちらもカビの栄養となり繁殖につながります。
そして普段は動かさない家具の背面や冷蔵庫の裏なども同様にカビが発生しやすいので対策が必要です。
・マットレスや敷布団などの寝具の裏側
寝ているときにかく寝汗は寝具に吸収されていきます。
干さずに放置していると、皮脂や汚れがカビの栄養源となり寝具の裏にカビが発生してしまいます。
◆カビ対策の方法◆
①こまめに部屋を換気
室内をこまめに換気することで湿度を下げることができるので結露の抑制になります。
そして換気をして空気の流れをつくることで、空気中に浮いているカビの胞子の定着を防げるのでカビが発生しづらくなります。
これからの時期、雨だからと言って換気をしないのは逆に室内の湿気の逃げ場がなくなり、外より室内の方が湿度が高くなってしまう場合も。強い雨でなければ1時間に1回、5~10分を目処に換気を行いましょう。換気は厳しい場合はサーキュレーターやエアコンのドライ機能をうまく活用しましょう。
②水回りのカビ対策
・お風呂場
入浴後50℃くらいの熱いお湯をシャワーで全体的にかけると付着していた雑菌や汚れが流れていくのでカビが発生しにくくなります。
そして最後に浴室内の水をふき取ればなお良いです。お風呂上りにタオルで体を拭くついでに水気をふきとるのがおすすめですよ◎
またシャンプーボトル底に発生しやすい赤カビ対策には浮かせる収納がおすすめです。
浴室内のタオル掛けなどに吊るしておくだけで底部の通気性がよくなりカビが発生しづらくなります。
また吊るすことで浴室のお掃除をしやすいのも嬉しいポイントです。
・洗面所、キッチン
洗面所やキッチンもお風呂場と同様に、こまめに水分をふき取ることが大切です。
洗面所やキッチンを拭く際にアルコール除菌スプレーを吹きかけるとカビ対策になります。
また拭き取る際にマイクロファイバーのフキンを使用するとしっかりと水気をとれますよ。
③家具や電化製品を壁にぴったりつけない
壁に家具や家電をぴったりくっつけてしまうと通気性が悪くなります。
家具は5㎝、冷蔵庫などは10㎝ほど壁から離しておきましょう。
④収納はクローゼット容量の8割程度に抑える&すのこ活用
押し入れやクローゼットなどの収納内の湿気は下に溜まりやすいので、下にすのこなどを敷いてから布団を収納しましょう。
すのこがあることで空気の通り道が確保できるので通気性があがります。
そして収納をするときははギチギチに詰めて使用せず、クローゼット容量の8割程度に抑えることで通気性もアップします。
⑤寝具のカビ対策
・マットレスや敷布団を直置きしない
敷布団やマットレスを直置きで使用すると湿気の逃げ場がなくなり、湿気はマットレスの内部に溜まっていきカビの発生につながります。
押し入れと同様マットレスや敷布団の下にすのこなどを敷いて湿気の逃げ道をつくってあげたり、除湿シートの上にマットレスや敷布団を敷くのも効果的です。
・敷きパッドやシーツなどをこまめに洗濯する
洗濯をしないと日々の汚れがシーツに蓄積されていきます。
この汚れをえさにカビが繁殖するのでシーツやマットレスを清潔に保つことも大切なポイントです。
1~2週間に1回を目処に洗濯をしましょう。
・マットレスや敷布団を干す
定期的にマットレスや敷布団を天日干しすると、マットレスや敷布団内部の湿気が取り除かれダニやカビが繁殖しづらい環境になります。
また寝汗や皮脂汚れで発生する臭いなども湿気によって悪化します。天日干しをすることでカビ対策と臭い対策が同時に行えます。
本日は梅雨のカビ対策の方法を解説いたしました。
梅雨に向けて適切なカビ対策を行っていきましょう。
皆様のご参考になりましたら幸いです。