
その部屋干し、乾かないのには理由があります

「部屋干しすると、なんとなく臭う…」
「夜干しても、朝まだ湿っている…」
寒い季節や梅雨の時期になると、
こんな経験をしたことはありませんか?
でも実は乾きにくいのは
天気のせいだけではありません。
家そのものに理由があることが多いです。
① 風の通り道がない

洗濯物が乾く条件は、
✔ 湿度
✔ 温度
✔ 風(空気の流れ)
この3つです。
■洗濯物が乾きやすい湿度の目安

→ 湿度40〜50%
このくらいが一番乾きやすい状態です。
湿度が60%以上になると乾きにくく
湿度70%を超えるとほぼ乾きません。
梅雨や冬の結露シーズンは
室内でも60%を超えることが多く
洗濯物の生乾きが増えます。
■洗濯物が乾きやすい温度の目安
→20〜25℃以上
温度が高いほど水分は蒸発しやすくなります。
でも実は25℃で湿度70%より
20℃で湿度45%のほうが
乾きやすいこともあります。
空気はスポンジのようなものだと
考えると分かりやすく、
湿度が高い状態というのは、
すでに水をたくさん含んで
パンパンになったような状態です。
この状態では洗濯物から出ていく
水分をうまく吸い取ることができません。
反対に湿度が低い空気はまだ
余裕のあるスポンジのようなものなので、
洗濯物の水分をどんどん吸収してくれます。
つまり温度より湿度を下げるほうが重要なんです。
② 干す場所の“高さ”も影響する

暖かい空気は上にいき、
冷たい空気は下にたまります。
なので床近くに干すより、
少し高い位置に干した方が乾きやすいです。

最近天井付近にハンガーパイプを設ける
家が増えているのは理にかなっています。
③ 部屋の広さより「湿気の逃げ道」

広い部屋でも、
空気が動かなければ乾きません。
ポイントは
・対角線上に窓がある
・ドアを少し開けられる
・換気扇が近い
など湿気の出口があるかどうかが重要です。
実際空気が動かない家は結構あります。
しかし間取り変更の大規模な工事をしなくても出来る
簡単な対策はいくつかございます◎
■サーキュレーターを使用

一番効果的なのは
サーキュレーターを使用することです。
ただ部屋の中央に置いて首振りするのではなく、
洗濯物の下から上に向けて
風を当てるのがポイントです。
湿った空気を上へ押し上げ、
天井付近の暖かい空気と
混ぜることで蒸発が進みます。
さらに、その風の出口を作るために
部屋のドアを5〜10cmほど開けて
おくだけでも空気は流れ始めます。
■換気扇を使用

次に有効なのが「換気扇の活用」です。
窓が一方向しかない場合でも、
キッチンや浴室の換気扇を回すことで
家全体にゆるい空気の流れが生まれます。
ポイントは洗濯物のある部屋から
遠い位置の換気扇を回すこと。
そうすると家の中に空気の通り道ができます。
■除湿器を使用

湿度そのものが高い場合は
除湿機がかなり効果的です。
除湿機を洗濯物の真下に置き、
サーキュレーターで風を当てると
乾燥スピードは一気に上がります。
暖房だけでは湿度はあまり下がらないので、
「温める」よりも「湿度を下げる」意識が大事です。
■干す場所を変更

それでも改善しにくい場合は、
干す場所を変えるのも一つの方法です。
家の中でも比較的空気が動きやすいのは、
廊下や階段付近、エアコンの風が通る場所です。
リビングの中央よりエアコンの風が
直接当たる位置のほうが乾きやすいことがあります。
また洗濯物の量を一度に
詰め込みすぎないことも大切です。
空気が動かない家ほど干す間隔を広めに取り、
厚手と薄手を交互に配置する
アーチ干しにすると乾き方が変わります。
■まとめ

空気が動かない家でできる対策は、
①風を一点集中で当てる
②家全体のどこかで換気扇を回して流れを作る
③湿度を40〜50%まで下げる
③干す位置と間隔を工夫する
この4つです。間取りを変えなくても、
空気の出口と入口を意識するだけで
環境はかなり改善できます。
洗濯物が乾きにくいのは
天気や洗剤のせいだけではありません。
少し風をつくる、湿度を下げる、干し方を工夫する等
それだけでも毎日の家事はぐっとラクになります。
住まいは毎日の積み重ねの場所。
空気の流れや換気のしやすさまで考えられた家は、
暮らしの快適さを静かに底上げしてくれます。
住まいを考えるときは広さやデザインだけでなく、
「洗濯が気持ちよく乾くか」という視点も、
ひとつの基準にしてみてはいかがでしょうか。
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