
【冬の暮らし】暖房の効きが悪い家に共通するポイント

1月、2月は1年の中でも
特に寒さが厳しい時期です。
暖房をつけているのに、
「なかなか部屋が暖まらない」
「足元だけずっと冷たい」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は暖房の効きが悪い家には
いくつか共通する原因があります。
今回は住宅購入前や入居前にぜひ知っておきたい
「暖房が効きにくい家の特徴」を解説します。
①窓の性能が低い(単板ガラス・アルミサッシ)

暖房効率に最も影響するのが窓です。
・単板ガラス
・アルミサッシ
・築年数が古い住宅
こうした家では室内の熱の
約5割が窓から逃げると言われています。
よくある症状

・窓の近くに立つとヒヤッとする
・結露がひどい
・足元が冷える等
▶具体的な改善方法
複層ガラス(ペアガラス)に交換する

(左)一枚ガラス (右)複層ガラス
複層ガラスは2枚以上のガラスを重ねて
間に空気層(中空層)を設けたガラスの事で
高い断熱性と結露防止効果があります。
この間の空気層が断熱材の役割をするため
外の寒さが室内に伝わりにくくなり、
室内の暖かさも外に逃げにくくなります。
単板ガラスから複層ガラスに変えるだけでも、
体感温度と暖房効率は大きく改善します◎
② 断熱材が少ない・施工が古い

断熱材とは家のあたたかさを
外へ逃さないための
保温材のようなものです。
この断熱材が入っていることで、
冬でも室内の暖かさが保たれます。
しかし築年数が古い住宅では
・そもそも断熱材がほとんど入っていない
・薄い断熱材しか入っていない
・昔の性能の低い断熱材が使われている
といったケースが多くあります。
特に影響が大きいのが
天井(屋根)、外壁、床下部分。
この部分の断熱が弱いと、
暖房で暖めた空気がじわじわ外に
逃げ続ける状態になります。
▶具体的な改善方法
天井・屋根裏に断熱材を追加する
天井からの熱の逃げは特に大きいため
屋根裏に断熱材を敷き足すだけでも、
暖房効率はかなり改善します。
■ 施工金額の目安
一般的な戸建住宅(30〜40坪程度)の場合、
既存の屋根裏に断熱材を敷き足す工事は
約10万円〜30万円前後。
決して安い金額ではありませんが
天井・屋根裏の断熱工事は
一度施工すれば効果が何十年も続きます。
断熱性の低い家で暖房をつけ続け、
高い光熱費を払い続けるよりも
長い目で見て合理的な選択と言えるでしょう。
使用頻度にもよりますが
光熱費の削減分を積み重ねていけば
数年〜10年ほどで施工金額分は
取り戻せる可能性があります◎
③ 気密性が低くすき間風が多い

暖房効率は断熱だけでなく
気密(すき間の少なさ)も非常に重要です。
・よくある事例
・建具の精度が低く扉を閉めた状態でも
わずかな隙間ができている
・古い引き違い窓でサッシとガラスの
すき間から冷気が入り込んでいる
・エアコンや給排水管が通る部分のまわりに
指が入るほどの穴やすき間が残っている
すき間が多い家では暖かい空気が逃げ、
外から冷たい空気が入ってくるため、
いくら暖房を入れても常に寒さが残ります。
▶具体的な対策方法
建具・ドアまわりのすき間をふさぐ
気密性の改善も大きな工事を
しないといけないのかな…と
思われがちですが、
実は部分的な対策だけでも
効果が出るケースが多くあります。
ドアや引き戸のすき間に
市販のすき間テープ(モヘア材)を取り付けることで
冷気の侵入を大きく減らすことができます◎

※モヘア材
サッシやドアのすき間をふさぐための
毛の生えたブラシ状の素材です。
気密性・防音性を高め、
風やホコリの侵入を防ぐ役割があります。
ネット通販やホームセンター等で購入可能。
④エアコンの能力不足・設置位置が悪い

よくあるケースとしては
・畳数に対して能力が小さい
・天井が高いのに標準機を使用している
といったものがあります。
本来、エアコンは
「部屋の広さ・天井高・断熱性能」に合わせて
能力を選ぶ必要があります。
しかし実際には
表示畳数だけで選ばれていたり、
吹き抜けや勾配天井を考慮していなかったりと
部屋の条件に対してエアコンの能力が
足りていないケースが少なくありません。
能力が不足していると
・いくら運転しても設定温度に達しない
・ずっとフル運転になり電気代が高くなる
・部屋の奥まで暖気が届かない
といった状態になり、
「暖房が効かない」と感じやすくなります。
◎まとめ
暖房の効きが悪い家に
共通するポイントは、主にこの4つです。
①窓の性能が低い
②断熱材が少ない・古い
③気密性が低くすき間風が多い
④エアコンの能力が部屋に合っていない
これらが重なると、
いくら暖房を入れても暖まりにくく、
光熱費だけがかさんでしまいます。
一方で窓、断熱、気密、設備を
順番に見直していけば、
少ない暖房でも暖かく
光熱費を抑えた住まいに
近づけることができます。
寒さの原因を正しく知り
必要な部分から対策していくことが、
快適で無駄のない冬の暮らしへの第一歩です。

Q1. 新築なら冬でも暖かいの?
A. 新築だからといって
必ず暖かいとは限りません。
新築住宅でも断熱性能や窓の仕様によって
室内の暖かさは変わります。
これから建築する新築住宅であれば
断熱材や窓の仕様を選べる場合もあります。
標準仕様の断熱性能を確認し、
必要に応じて仕様変更を
検討するのがおすすめです。
Q2. 南向きの家なら冬も暖かい?
A. 暖かく感じやすい傾向はあります。
冬は日差しが室内に入ることで
室温が上がりやすくなります。ただし、
周囲の建物や窓の位置、
断熱性能などによっても変わるため、
南向きだけで判断するのはおすすめしません。
Q3. マンションと戸建てならどっちが寒い?
A. 一般的には戸建ての方が
寒さを感じやすい傾向があります。
戸建ては外気に接する壁や床、
屋根の面積が多いためです。一方、
マンションは上下左右を
他の住戸に囲まれている部屋ほど、
外気の影響を受けにくい傾向があります。
Q4. 内覧するときに家の寒さって確認できる?
A. 冬の内覧なら確認しやすいです。
窓際や足元の冷え、すき間風、部屋ごとの
温度差などは実際に現地で体感できます。
特に窓際の冷えや、廊下・脱衣所などとの
温度差を確認しておくのがおすすめです。
Q5. 角部屋って冬は寒くなりやすい?
A. 中住戸より寒くなることがあります。
角部屋は外気に接する壁や窓が多いため、
中住戸と比べて外気の影響を
受けやすい傾向があります。ただし、
建物の断熱性能によって体感は大きく変わります。
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