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耐震等級3って本当に必要?家を建てるなら知っておくべき話

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里深 隆司

筆者 里深 隆司

不動産キャリア11年

不動産のことなら私にお任せください!
一貫してサポートさせていただきます。



この記事の執筆者

里深 隆司  

都島区・城東区の売却担当エージェント

業界歴 10年

保有資格:宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー・損害保険募集人

お客様に満足いただけるよう、親身になってサポートいたします。

都島区・城東区の不動産売却は特に自信があります。

不動産(空き家)、相続のお悩みもお気軽にご相談ください。

多数の売却相談を頂いております。


「地震が来たら、この家は大丈夫だろうか?」

マイホーム購入を検討されている方なら、
一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

日本は世界有数の地震大国。

2018年の大阪北部地震では
震度6弱の揺れが大阪を襲いました。
そして今後30年以内に70〜80%の
確率で発生するとされている
南海トラフ地震。

自分の家は本当に大丈夫だろうか。

家づくりを考えるうえで、
耐震性能は避けて通れないテーマです。

SUUMOなどの物件ページや、
モデルハウスのパンフレットを見ていると、
『耐震等級3』という文言を
見かけたことはありませんか?

なんとなく強そう、
安心できそうと感じる一方で、
その中身まで詳しく理解している方は
実は多くありません。

今回は不動産の現場に携わる立場から
耐震等級3は本当に必要なのかを
分かりやすく解説します。


■そもそも耐震等級とは?

耐震等級は建物の地震に対する
強さを示す指標です。
1〜3までのランクがあり数字が
大きいほど強度が高くなります。

等級1:建築基準法レベル
大地震(震度6強〜7)で
 「倒壊・崩壊しない」ことを目標に設計された家。
建築確認申請で求められる、
いわば最低限クリアすべきラインが
この等級1です。


等級2:等級1の1.25倍の強さ
等級1の約1.25倍の強さを持ちます。
学校や避難所と同等レベルの耐震性能とされ、
長期優良住宅の認定基準にもなっています。

大地震が発生した場合でも、
損傷を抑えられる可能性が高まり
一定の補修で住み続けられる
ことを想定した設計です。


等級3:等級1の1.5倍の強さ
等級1の約1.5倍の強さを持つ最高等級です。
消防署や警察署などの防災拠点と
同レベルの耐震性能とされ、
震度6〜7クラスの大地震でも、
損傷をできるだけ小さく抑えることを
目指した設計です。

特に重要なのは
繰り返しの地震に対する強さ。

2016年の熊本地震のように
震度7が2回起きたケースでも、
等級3住宅の倒壊事例は極めて
少なかったと報告されています。


■等級1でも大丈夫では?


建築基準法を満たしているなら問題ないのでは?

と考える方もいると思います。


耐震等級1でも“倒壊しない”ことを

目標に設計されています。


ただし注意したいのは、

ここで言う「倒壊しない」は

地震後も普段通り住めるという

意味ではないという点です。



▶等級1が守るのは「命」であって

「無傷」ではない

等級1は大地震(震度6強〜7クラス)で、

建物が完全に潰れて命を奪う状態を

避けるという考え方です。


そのため地震後に

・壁に大きなひび割れ

・ドアや引き戸が歪んで閉まらない

・床が傾く、きしむ

といった状態になる可能性もあります。


一見すると倒壊はしていなくても、

生活に支障が出るレベルの損傷が残る

ケースは決して少なくありません。


もしそうなった場合は、

仮住まい+修繕+ローン支払いが

同時にのしかかります。

被災後の精神的な負担だけでなく、

経済的な負担も決して小さくありません。



■じゃあ等級2で十分では?

ここまで読むとこう思われるかもしれません。

「等級1は不安。でも等級3まで必要?
 等級2でバランス取ればいいのでは?」

確かに、耐震等級2は
等級1の1.25倍の強度があり、
学校や避難所と同レベルとされています。
決して弱いわけではありません。
では等級2と等級3の違いは何でしょうか。



■本当の違いは『地震後の家の状態』

簡単に言うと耐震等級2は
倒壊を防ぐ設計。

耐震等級3は
倒壊を防ぐことに加え、
地震後の修繕費を抑えられる
可能性が高い設計。

耐震等級2と3の差は、
倒れるかどうかの違いではありません。
揺れた後どの程度のダメージで済むかの違いです。


■大阪市内の住宅ではどう考えるべきか

実際に大阪市内で家を建てる場合、
耐震等級はどう考えればよいのでしょうか。
大阪市内の住宅には特徴があります。

それは、
・敷地がコンパクト
・間口が狭い土地が多い
・3階建て住宅が一般的
・ビルトイン車庫プランが多い
という点です。

▶3階建ては揺れの影響を受けやすい
建物は高くなるほど揺れ幅が大きくなります。
特に3階建ては2階建てに比べて
構造バランスが重要になってきます。

さらに1階に車庫を設ける場合、
壁の量が減りやすくなります。
そのため設計段階でどれだけ余裕を
持たせるかが重要になります。


■間口が狭いと壁量が取りにくい
大阪市内は間口4m〜5m台の
土地も多く見られます。

間口が狭いと、
・大きな窓を取ると耐力壁が減る
・間取りの自由度が制限される
・構造バランスの確保が難しくなる
という問題が出てきます。

デザインや採光を優先しすぎると、
構造に無理が出るケースもあります。


■だからこそ“余力”が意味を持つ

2階建てで壁量に余裕がある住宅と、
3階建て+ビルトイン車庫の住宅では、
同じ耐震等級でも難易度が違います。

大阪市内の条件を考えると
耐震性能は最低ラインを
クリアするかどうかではなく
どれだけ余裕を持って設計するか
が重要になります。
その一つの基準が耐震等級3です。


■まとめ
等級1…建築基準法の最低基準をクリアするレベル。
 大地震で倒壊しないことを目標とした基準。

等級2等級1の約1.25倍の強さ。
 学校や避難所と同等レベルの耐震性能。
 等級1よりも損傷を抑えることを意識した設計。

等級3…最高等級。消防署や警察署などの
防災拠点と同レベルの強さ。
 倒壊を防ぐ&地震後の損傷を
できるだけ抑えることを目指した設計。

地震は防ぐことはできません。
しかし備えることはできます。

家は地震の瞬間だけ守ればいいものではありません。
地震の後も安心して暮らし続けられるかどうかです。

耐震等級の選択は、
見えない部分への投資です。

間取りや設備と同じくらい、
構造にも目を向けることが
後悔しない家づくりにつながります。

大切な家族を守る住まいだからこそ
もしもの時まで考えて選ぶことが重要です。

耐震性能についてご不明な点があれば
お気軽にご相談ください。
構造の観点からも丁寧にご説明いたします。


■kuniumiの家づくり

kuniumiの住まいは
すべて耐震等級3を標準仕様としています。

目に見えない部分だからこそ、丁寧に。
ご家族が安心して暮らせる住まいをご提案します。

安心をかたちにした住まいを
ぜひご覧ください。


▼ 現在販売中物件情報 ▼
※2026年2月27日時点

・大阪市旭区新森2丁目



・大阪市城東区鴫野東3丁目 
モデルハウス



・大阪市鶴見区横堤3丁目


物件の詳細や内覧については
下記リンクからお問合せくださいませ。

Q1. 耐震等級3にするのって、
やっぱり費用はかなり高くなるの?
A.建物の広さや構造、間取り、
建築会社によって費用は異なりますが、
構造計算や申請費用で約20万~40万円、
耐力壁や基礎の補強などを含めると、
約50万~150万円程度が一般的な目安です。

Q2. 耐震・免震・制震の違いは何?
A. 主な違いは地震の揺れに対するアプローチ方法
(耐えるか、伝えないか、吸収するか)です。
耐震:建物を強くして揺れに耐える
免震:装置で揺れを遮断して建物に伝えにくくする
制震:装置で揺れを吸収する
簡単にいうと、このような違いがあります。

Q3. 耐震等級3相当って書いてある物件を
見かけるんだけど耐震等級3とは違うの?
A. 一番の違いは公的に性能が
証明されているかどうかです。
耐震等級3は第三者機関による
住宅性能評価を受けることで、
公的に耐震性能が証明されます。
そのため、条件を満たせば地震保険の割引や
住宅ローンの金利優遇などを受けられる場合があります。
一方、耐震等級3相当は耐震等級3と同等の
性能を目指して設計・施工されていても、
公的な評価を取得していないため、
住宅性能評価書が必要となる各種優遇制度は
利用できない場合があります。

Q4. 耐震等級3にすると部屋の間取りが
狭くなったり大きな窓が作れなくなったりする?
A.耐震等級3でも大きな窓を設けることは可能です。
ただし、窓を大きくすると耐力壁を
配置できる場所が限られるため、
設計の工夫や構造計算が必要になります。
そのため、間取りやデザインの自由度に
一定の制約が生じる場合があります。

Q5. 耐震等級は具体的に
どのくらいの震度に耐えられるの?
A.耐震等級1は建築基準法で定められた最低基準であり、
数百年に一度発生するとされる大地震でも
倒壊・崩壊しないことを目的とした性能です。

震度7の揺れが2回発生した熊本地震(益城町中心部)の
国土交通省の調査データを見ると、
建築時期や耐震性能によって実際の倒壊数に
大きな差が出ていることが分かります。

▼旧耐震基準(倒壊率 35.5%)
調査対象214棟のうち76棟が倒壊

▼新耐震基準(倒壊率 9.4%)
調査対象318棟のうち30棟が倒壊

▼耐震等級1相当(倒壊率 2.2%)
調査対象319棟のうち7棟が倒壊

▼耐震等級3(倒壊率 0%)
調査対象16棟のうち倒壊は0棟
14棟が無被害

旧耐震基準の住宅では約3棟に1棟が倒壊した一方で、
耐震等級3の住宅では倒壊は確認されませんでした。
また、多くの住宅で被害が軽微に
とどまったことが報告されています。
耐震等級3は、大地震が発生した際に
建物の倒壊リスクを大きく低減し、
その後も住み続けられる可能性を
高める耐震性能として評価されています。

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